2014年度(平成26年度)

管理番号 分野 研究テーマ
H26-01 物理 石の水切り

要約

石の水切りとは,石を水面に向かって投げて何回跳ねるかを競う遊びである。私たちは石が跳ねる条件について調べた。石の跳ね返りには,石の入水速度,入水角度,石の角度が影響していると考え,それらの変数を制御して実験を行った。石が入水する瞬間を横からハイスピードカメラで撮影して,動画を解析した。入水角度が12度以上,石の角度が3度以上のときに石が跳ねること,入水前より出水後の石の角度が大きくなっていることがわかった。

H26-02 物理 空中浮遊ゴマのしくみ

要約

メンバーの一人が小学校の頃からコマの研究をしていたことや,世の中にはさまざまなコマがあるが,その中でもあまり知られていない空中浮遊ゴマの仕組みに興味を持ったことがきっかけとなり,私たちは先行研究を調べた。先行研究では,コマを真空中で回したり,コマに羽をつけたり,電磁波で回転を加速させたりする方法があった。そこで私たちはまだ実験されていない方法によって,コマの滞空時間を延ばすことを研究の目的とした。また,コマが浮くときの質量は日によって変える必要があったが,その理由について調べた人はいなかったので調べることにした。

H26-03 物理 植物の成長と音の関係

要約

私たちは,インターネット上で植物と音楽の関係性について様々な実験を目にした。それらの結果には,統一性がなく,関係の有無が明確には示されていなかった。また,きかせた『音』についてはっきりとした種類や振動数の表記をしているものは少なかった。そのため,私たちは純音を聞かせ自分たちで実際に実験を行うことで,関係性を明らかにしたいと考えた。

H26-04 物理 テンセグリティと多面体との関係

要約

テンセグリティ構造を製作しその表面にできる図形を調べることによって図形の数と圧縮材の本数との関係式を導いた。それをもとに多面体とテンセグリティの関係を考察したところ、いくつかのテンセグリティが多面体に対応していることがわかった。

H26-05 物理 水ロケットの最適飛行条件 ~飛距離を伸ばすために~

要約

私たちの身の回りには炭酸飲料のペットボトルがあふれている。このペットボトルを使って作ったロケットは水と空気だけで飛ぶクリーンな飛行体であり,山岳地帯での架線工事にも使用されている。私たちは,このロケットが最も飛ぶ条件を調べるためペットボトルの内圧や水量,羽の枚数について実験を重ね,飛距離や推力の力積のデータを集めた。このデータから,先行研究では見られなかった興味深い最適飛行条件を見つけた。

H26-06 化学 抽出条件の違いによる昆布だしの旨味成分量の変化

要約

様々な条件のもとでだしを抽出し,それぞれのだしのグルタミン酸量を計測する。一定時間内により多くの旨味成分が抽出するような条件を調べることを目的とする。

H26-07 化学 環境による鉄の劣化

要約

実験の結果は概ね理論通りであり,水か食塩水を用いたときでは食塩水を用いたものの方が鉄は錆びやすく,鉄を乾燥させる期間を入れるものと入れないものでは入れるものの方が錆びやすい。しかし,イオン交換水を実験に用いて,乾燥させる期間を入れるものと入れないものでは,入れなかった鉄のほうが劣化の度合いが早いことが分かった。

H26-08 化学 竹の有効活用

要約

私たちは新たな地産地消として,竹の有効活用ができないかと考えた。調べるうちに,竹には防虫や防臭,花粉症改善,美白など様々な効果があることや,竹パウダーの存在などを知り,それが農作物の育成促進に使われていることを知った。そこで私たちは,竹パウダーが生ごみ処理に及ぼす影響と植物栽培に及ぼす影響について研究することを目的とした。

H26-09 生物 乳清の静菌作用

要約

普段私たちがヨーグルトを食べるとき,ヨーグルトの容器の中の白い上澄み液,乳清を見ることがある。その乳清は,チーズ作る際にも固形物(おもにカゼイン)から分離して,副産物の液体として出され,大量に捨てられており,環境問題にも発展している。しかしこの乳清は,保湿性,抗酸化能,静菌作用,異物浄化作用とさまざまな性質を持っており,私たちはその作用のうちの静菌作用に注目し,乳清には本当に静菌作用があるのかの検証実験を行った。

H26-10 生物 さぼりアリの役割

要約

アリのコロニーには餌を運んだり,卵や幼虫の世話をしたりしない「さぼりアリ」が必ず全体の2割程度存在することが,北海道大学の長谷川准教授の研究によって明らかになっている。この「さぼりアリ」のみの集団,または「働きアリ」のみの集団を意図的に作っても,元のコロニーと同じ割合で「さぼりアリ」と「働きアリ」が発生する。このいなくても良さそうな「さぼりアリ」が必ず存在するのは,何か役割を持っているのではないかと疑問に感じ,我々は実験を通してその役割を探っていきたいと考えた。

H26-11 生物 御坊川におけるプランクトンの季節変動

要約

水中の栄養分や温度,光などの影響を受けるプランクトンについては,湖や湾での研究は盛んに行われている一方で,川での調査はあまり進められていない。そこで私たちは川でのプランクトン採取によって,一年間の変動を調べ,湖の季節変動との比較を行った。さらに,同じ川でも,採取場所によりプランクトンの変動が異なるのかを調査した。

H26-12 生物 フジツボによる赤潮の抑制

要約

瀬戸内海で頻繁に発生し,養殖業などに悪影響を及ぼしている赤潮を海中生物で抑制できないかと考えたため,この研究を始めた。また,海中生物が赤潮を抑制するとき,どの程度の期間で赤潮を消滅させることができるのかを調べたいとも考えた。

H26-13 数学 高次合成数の研究

要約

小学校の時に習った約数というものに興味を持っていて,自由研究でも取り上げた。その時は,「約数を100個持つ数」を調べたのだが,高校のSSHで課題研究をすることになり,小学校の自由研究を発展させようと思ったのが研究のきっかけである。

2024年01月28日