2016年度(平成28年度)

管理番号 分野 研究テーマ
H28-01 物理 ジャイアンの声でガラスは割れるのか?

要約

ガラスが持つ固有振動数は,ガラスの辺の長さや厚さによって決まると考え,それらを変数とした。そこから,周波数と振動の様子についてクラドニ図形を用いることでデータをとり,その規則性を調べた。本研究より,正方形のガラス板の固有振動数は辺の長さの2 乗に反比例し,厚さに比例することがわかった。

H28-02 化学 ケミカルライトにおけるメタンスルホン酸の物質量変化と発光時間の変化の関係

要約

メタンスルホン酸の物質量変化と発光時間の関係を調べる。そして,ケミカルライトが最も長く発光するメタンスルホン酸の物質量を調べる。

H28-03 化学 ルミノール反応とネギ

要約

ルミノール反応がダイコンで起こることが分かっている。そこで,その他の野菜や果物では発光するのか気になり実験を行った。光る原因と考えられるカタラーゼ量とルミノール反応の発光強度の関係を数値化する。そして,ルミノール反応の触媒となる食物を見つける。

H28-04 物理 くもの巣構造で横糸は本当に必要ないのか

要約

くもの糸ではない巣の構造においても,横糸は巣の強度に影響を与えていないのかどうかを調べる。

H28-05 化学 納豆に含まれる成分による凝集作用

要約

私たちは,ある企業がγ-ポリグルタミン酸を主成分とする凝集剤により,きれいな水が得られない地域での安心・安全な飲み水の取得を可能にしたということを知った。また,そのγ-ポリグルタミン酸が納豆のねばねばに含まれているということも,調べていくうちに分かった。そこで私たちは,納豆のねばねばからγ-ポリグルタミン酸を含む成分を抽出,粉末化し,それが凝集作用を示すか,凝集作用をもつほかの物質としてペクチンと混合したとき作用にどういった変化が見られるか,抽出物を加熱すると作用はどう変化するか等を調べたいと思い,実験を行った。

H28-06 化学 救え!私たちの手!黄色ブドウ球菌を減らす方法

要約

黄色ブドウ球菌は,皮膚にいる菌で,食中毒やアトピーの原因になることを知り,黄色ブドウ球菌を減らす方法を見つけたいと思った。先行研究や文献を調べていると,シソ科の植物は除菌効果があると書かれていた。しかし,私たちは,シソ科の植物以外にも除菌効果のある物質があるのではないかと考えた。そこで,除菌効果のある物質を探し,それを混ぜたオリジナルの石鹸を作り,黄色ブドウ球菌を減らすことを目的として,この研究を始めた。

H28-07 生物 さぼりアリから見た外敵の危険度

要約

「さぼりアリ」は外敵を投入すると,外敵を危険とみなし行動し始める。このことを用いて,外敵を投入した際のさぼりアリの行動の変化を観察し,どのような外敵がアリにとって危険であるのかを調べることを研究目的とした。

H28-08 物理 無回転ボールの初速度と変化パターン

要約

バレーボールやサッカーボールは無回転で打つことで不規則な変化をすることが知られている。私たちはその現象に興味を持ち,どのような条件が無回転ボールの不規則な変化に影響を与えるのかを調べ,バレーボールのプレーに活かせるデータをとることを研究目的とした。風洞実験やピンポン球を使って正確に変数を制御して解析する方法も考えたが,プレーに活かすデータをとるため実際にバレーボールを使用し実験した。

H28-09 物理 空飛ぶヨット

要約

ヨット部で活動していて「モス」という水中翼を使って離水して走行するヨットの仕組みに疑問を持ち,課題研究で調べようと思った。水中翼の縦横の比や取り付け角度を変化させることで,離水時間をより長くする。 また,ヨットが離水して進むとヨットと水の間に働く摩擦を減らすことができ,効率よく走行できるので,この研究は生かせると思った。

H28-10 化学 酸化チタン酸化亜鉛混合光触媒

要約

酸化亜鉛は酸化チタンよりも光触媒効果が大きいが,酸化チタンのほうが安定で環境にいいとされている。そこで,酸化チタンと酸化亜鉛を混ぜて,酸化チタンよりも光触媒効果が大きい光触媒を作製し,その光触媒が長期的に利用できるかどうかを調べることを目的とする。

H28-11 生物 粘菌 ~変色とその理由~

要約

粘菌(Myxomycets)は,外界からのさまざまな刺激に対して赤色に変色する。変色の条件として,乾燥させる,紫外線を長時間照射する,管を切断する,高温下に置く,すりつぶすということがわかった。私たちは,仮説を設定し,実験を進めた結果,粘菌が赤く変色する原因として,酸化の可能性が考えられることがわかった。

H28-12 生物 未利用資源の有効活用

要約

竹パウダー,醤油粕は肥料としての利用を示唆されている未利用資源である。それらを肥料として利用するために,植物に対する効果をアブラナ科の植物を用いて調べた。結果,竹パウダー,醤油粕ともに植物に対して成長促進効果があった。竹パウダーは土壌改良剤や元肥として培養土の質量に対して10%程の量を土に混ぜ込む方法,醤油粕は元肥として培養土の質量に対して1%程度の量を粗く砕き土に混ぜ込む方法,あるいは,追肥として培養土の質量に対して1%程度の量を粉末状にし,土の上にかける方法が効果的であると考えた。

H28-13 物理 火おこし

要約

古代から行われている火おこしには様々な方法があるが,中でも摩擦熱を利用した火おこしは,往復運動によるものと回転運動によるものに大別する。私たちは,このふたつのうちより有名である回転運動による火おこしについて興味を持ち,火を起こす過程で木材の表面がどのように変化するのかを調べた。また, その木材の種類による変化の違いを調べ,油分の量以外に火のつきやすさに関係するものを探した。

H28-14 物理 ペットボトルロケット

要約

近年,ペットボトルロケットは,山岳地帯の電線の架線工事に利用されるなどさまざまな場面で活躍している。我々はペットボトルロケットの飛距離と水温との関係について調べた。その結果,水温を変化させると飛距離もそれに伴い変化することがわかった。

H28-15 物理 石の水切り

要約

河原での石の水切りは様々な軌道で跳ね,跳ね方がいつも決まっているわけではない。そこで石の形状が異なると水面をどのような角度で跳ね,水面を跳ね返った後どのようなスピードに変化するのかを調査する。また先行研究より先輩が使っていた石とそれとは形状の異なる2種類の石を用いて実験を行い,入水速度と出水速度を求める。

2024年01月28日