2018年度(平成30年度)

管理番号 分野 研究テーマ
H30-01 物理 免震材料が加速度に及ぼす影響について

要約

日本は地震大国であり、近い将来南海トラフ地震によって甚大な被害を受けることが懸念されている。この被害を減らせないかと思い研究を行うことを決めた。建築物に用いられている免震材料に注目し加速度にどのように影響を及ぼすのかを調べた。地震の揺れを再現する装置を自分たちで製作し、市販の免震材料を用いて実験を行った。

H30-02 物理 低温環境が及ぼす帯電列への影響

要約

本研究の研究目的は低温環境と常温環境においてそれぞれ摩擦帯電列を作成し,それらを比較することで低温環境と常温環境において摩擦帯電列の並び順は入れ替わるのかを調べることである。また,低温環境と常温環境において摩擦帯電列の並び順は入れ替わった場合には,なぜ入れ替わったのかを考察する。

H30-03 化学 糖を使用したハンドクリームの肌の保湿性

要約

クリームを作ることができる水相と油相の比率を調べ、この結果をもとにベースのクリームを作った。次に、ベースのクリームの比率に糖を加えてもクリームを作ることができるか調べた。そして、実際に肌に塗り、肌の保湿性の変化を比較したところ、湿度の高い日に加えた糖の種類によって、肌の保湿性に違いが見られた。

H30-04 地学 分光観測による恒星の位置関係の算出

要約

星座を構成する星の位置関係に興味を持ち,自分たちで地球と恒星間の距離を求めてみようと思った。オリオン座の恒星を観測対象とし,分光観測によって距離を算出した。一部の恒星のみ文献値とずれてしまったが,ある程度正確な距離を推定することができた。

H30-05 生物 三つ葉のクローバーを四つ葉にする方法を探る

要約

四つ葉のクローバーを見つけると、幸せになれると言われている。遺伝子操作によって四つ葉のクローバーが生える種が売られているところをよく見るが、私たちは、遺伝子操作以外で四つ葉にする方法はないかと考え、動機に至った。四つ葉のクローバーが多く分布している条件として、水が多く得られ光量が少ない場所、栄養過多、人に多く踏まれる場所、突然変異という説が知られている。その中で、私たちは人が多く踏むと四つ葉が出来やすいということに焦点をあてた。調べていくと、葉の原基に関係があると考え実験を行った。また、突然変異を起こす、紫外線をあてる実験も行った。

H30-06 物理 走るときに滑りにくい靴底の模様

要約

走るときに滑りにくい靴底の模様を模索した。図1の様に2本の直線からなる模様をゴム板に彫り、運動場の砂の上にのせ、折れ角θと静止摩擦係数μの関係について調べた。その結果、折れ角120°での静止摩擦係数μが最も大きい可能性が示唆された。

H30-07 数学 コラッツ予想の範囲の拡張とその法則性

要約

自然数に関する予想にコラッツ予想というものがある。私たちはこの予想の範囲を自然数から整数全体、そして複素数へ拡張するとどうなるのか興味を持ち、調べることにした。偶数に対する操作は固定して、奇数に対する操作を様々な形に変えて研究を行った。なお、整数全体への拡張の際は本来のコラッツ予想の操作を、複素数への拡張の際は先行研究にあった操作を基準とした。

H30-08 物理 プラナリアに条件反射を確実に成立させる方法

要約

電気ショックと光照射による条件反射をより確実に成立させる方法の研究を行った。体長10mm程度のナミウズムシに6V、7mAの電流を、30周期、最低11日間以上、体軸に平行で一方向に流すことで、この条件反射が成立しやすくなることが示唆された。

H30-09 生物 コンパニオンプランツ ~カモミールとの混植~

要約

園芸においてよく用いられるコンパニオンプランツというものがある。しかしこれらの多くは科学的根拠がなく、本当に効果があるのか知りたいと思ったため、この研究を始めた。私たちは、「植物のお医者さん」と呼ばれるカモミールに特に興味を持ち、カモミールとナス、カモミールとハツカダイコンで実験を行った。カモミールとナスの実験では、観察過程と収穫したナスの実の状態を調べ、カモミールとハツカダイコンの実験では、観察過程と収穫したハツカダイコンを調べた。どちらも混植と単植で差は見られなかったが、発芽過程において顕著な差が見られたので、私たちは発芽段階のみに着目し、個体数を増やして実験を行った。

H30-10 生物 粘菌Physarumの細胞質と着色について

要約

変形菌の一種モジホコリ(Physarum)は単細胞生物でありながら記憶能力をもち、融合することで記憶を共有する。この記憶の共有は細胞質内に記憶物質が存在し、融合によって記憶物質が移動することによるものと考え、融合時に2個体を区別するために細胞質の着色実験を行った。

H30-11 生物 マダガスカルゴキブリの学習能力 ~その測定方法とDHAの効果~

要約

ゴキブリは、最も人に嫌われる虫の1つであり、殺虫剤やトラップなど様々な方法で駆除が行われている。しかし、殺虫剤に対する忌避行動やゴキブリの学習能力により、完全な駆除は難しいともいわれている。私たちは、このようなゴキブリの学習能力について興味があり、どのようなの学習能力があるのか調べてみたいと思った。また、人家に住み着いて栄養のあるものを食べて育つゴキブリはより高い学習能力を持つのではないかなどとも思った。そこで、最近、ドコサヘキサエン酸(以下DHA)を摂取すると頭にいいなどといわれていることもあり、昆虫ではどうなのか、ゴキブリの学習能力を調べ、DHAを餌に加えて、その影響を調べようと思った。

2024年01月28日