麗しの名もない君

             東 ハル

 

お店や道路脇の娘達は

「私のこと、みてみて」って可愛らしく

こっちに顔向けてるのに

どうして君は、そうやって

荒地の真ん中に立っているんだい?

そんな所にいたって 誰も見てくれやしないよ

「いいじゃない どこに居ようと 

誰も見てくれなくても かまわない

私はここで居たかったんだから

でも実際 ほら

あなたは見つけてくれたじゃない」

 

僕もそうゆう風に生きれたらなあ

それでもう充分よ。と

笑ってくれる君みたいに

 

 

   毎年この季節 青空と共に現れる

   背の高い スマートな君

   背の低い 太めな僕が憧れる君