人形  (作者:夢追人)


人は悲しい操り人形
「偶然」という名の
「必然」の糸
その先につながる指によって
もてあそばれる
か弱き存在

人は人と出会う時
それぞれの糸をからませあって
「歴史」という結び目をつくる

いつか
そのもつれにいらだちを感じた手が
繰り棒を捨てた時
私たちはどうなる?

その時は
刻々と近づく